ビジネス統計学演習1

Figure.1でまとめられているデータは、世界各地の空港の免税店において、香水のシャネルの5番の14ミリリットル入りのボトル販売されている価格(ユーロ建て)である。

このデータについて分析しよう。

Figure.2では、価格を高い順に左から並べたものである。さらに、代表的な統計量を以下に示した。明らかに、シンガポールにおける香水の価格は外れ値である。


  • 平均 592.9285714
  • 50パーセンタイル 0.5
  • 中央値 566
  • 不偏分散 13695.3022
  • その平方根 117.0269294


次は、この要因を分析する。
Figure.3では、各国のインフレ率と香水の価格の関係を示したものである。

相関係数は-0.476、回帰分析を行ったところ、寄与率は0.263、シンガポールのテコ値は0.748であった。

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残念ながら、インフレ率(ここでは2006年の消費者物価指数を用いた)ではその要因をうまく説明できていません。となると、他のファクターを考えなければいけませんが、例えば、

  • 空港内のテナント料が高い
  • シンガポールではシャネルの香水はとても人気など需要がある
  • 空港でしか売っていないので手に入りづらい、つまり供給が少ない
  • シャネルの恣意的な価格戦略

くらいしか私は思いつきません。皆さんは、シンガポールで香水が異様に高い原因はなんだと思いますか?
上の話題とは異なりますが、アブダビとドバイという同じ国の中でも値段が違うのは不思議ですね。